心の芸人、増殖中 // YellowFeeling
総務省がブログ人口を発表しました。すこし前までは日記を人に見せるなんてあり得ないことだったけど、いまでは日記を公開している人が335万人もいるとのことです。考えてみるとすごい時代ですね(もちろん厳密には「すべてのブログ=日記」とは言えませんが)。
日記をインターネットで公開している以上、多くの人は「ウケたい」と思って書いているわけです。でも、そもそも「日記」のネタは、自分の身のまわりから集めてくるのが普通です。どんなに背伸びしても等身大の日常でしかありません。
いうまでもなく、多くの人はそれぞれの目標に向かって日々頑張っている。つまり、世の中の「多くの日常」(=日記の素材)がそんなモードなんだけど、そうした内容の情報は意外と不人気なようです。たしかにあまりに順風満帆でハッピーな人の話は鼻持ちならなくて読む気がしないという気持ちもわかります。自慢話なんて、誰も聞きたくないもんね。
では、どんな内容が人気を呼ぶのか。たとえば、普通の人ならとことん落ち込んでしまうようなヘコむような出来事が、ブログ運営者にとっては「おいしいネタ」になっているようです。確かに「人の不幸は蜜の味」という言葉もありますね。そこまでいかなくても、人が何かに悪戦苦闘しているようすも多くの人の共感を呼ぶようです。そう、時代は癒し系から「さらし系」になったのです。
それにしても、コンプレックスをネタにするなんて、これまでなら「芸人」の世界の話でした。だけど、ブログなどのメディアで「自分をコンテンツにする」ということは、意外とこの「芸の道」に通じているのかもしれません。
芸人が懸命に他人を喜ばせている様には芸人魂を感じます。同様に、ブログ人口335万人がそんな気持ちの「心の芸人」であるなら、世間のハッピーオーラの量も気がつかないうちにかなり増えているのかもしれません。そんな世の中は、まだまだ捨てたもんじゃない気がしました。
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